こんにちは!糸の帆(itonoho)のやまもとです。
ここではフリーの刺繍ソフトについてご紹介。いわゆる無料ソフトです。
実際に無料でどこまでの刺繍データが作れるのでしょうか?気になりますよね。
フリーの刺繍ソフトを使うには知識が必要
はじめに、無料で刺繍データを作るためにはそれなりの知識が必要となります。今はネットでググれば何でも分かる時代と言われていますが、刺繍についてはまだまだ情報が少ないのが現状です…。
ちなみに、刺繍のプロと呼ばれる方たちは一様に高価なソフトを使用していますので、フリーソフトについて発信することはほとんどありません。
あとは趣味で刺繍を行っているブロガーさん頼みとなりますが、ソフト自体が英語圏なこともありますし、多方面に精通していないとなかなか難しいです。
それでも無料にこだわりたいといった方は、まずは刺繍ソフトに必要な機能を整理することから始めてみてください。ソフトは複数の「モジュール」と呼ばれる機能(ツール)が集まって構成されていますが、刺繍ソフトに必要な要素について代表的なものを6つ抜粋してみました。
1、ベクター化
ビットマップをベクター変換するツール。
有料のIllustratorやCorelDRAW、またフリーソフトのInkscapeなどの描画ソフトなどにも含まれる機能。
2、デジタイザー
ベクトル形式をステッチ分解するツール。
自動で変換したり手動でステッチ変換することも出来る。
3、レタリング
文字を作るツール。
4、トランスフォーマー
サイズ変換、回転などを行うツール。
5、コンバーター
フォーマット変換しファイル表示するツール。
6、オーガナイザー
ハードディスクのデザイン整理などを行うツール。
おすすめの無料刺繍ソフトは?
有料の刺繍ソフトが使いやすいのは、上記のモジュール+αがパッケージ化されて販売されているからです。安価なものでも必要不可欠なポイントは押さえられていますし、高価なものになるとより高度なデザインツールが装備され、ステッチもかなりの精度で自動化されるようになります。
また、ソフトは使用するOSはもちろん、他のプログラムとの競合などにより不具合の生じやすいものです。そうした環境の違いへの配慮やサポート体制が充実されているのも有料版ならではの安心なところですね。
一方、無料の刺繍ソフトでこうした利便性の高いものは残念ながらありません。備わっていない機能は他のソフトで代用するなど、有料ソフトと比べると当然使い勝手は悪くなりますよね…。
海外ではオープンソースを活用したプロジェクトがいくつかありましたが、有料化されるか、あるいは途中で休止状態になってしまったものがほとんどのようです。
そうした中でもフリーで残っているのが「InkStitch(インクステッチ)」という無料刺繍ソフト。
簡単にご紹介しておきます。
InkStitch(インクステッチ)とは
InkStitchは「Inkscape(インクスケープ)」というデザインソフトの拡張機能で、作ったデザインをステッチデータに変換するためのものです。
私自身イラストを描こうと思った時、今でこそIllustratorやCorelDRAWなどの有料ソフトを使っていますが、その前はフリーのInkscapeを使っていました。
Inkscapeの良い所はとにかくチュートリアルが多いところですね。とても無料とは思えないくらいの機能があり、使い方もググれば簡単に出てくるので比較的安心して導入できます。
一からイラストを制作することも出来ますし、画像をインポートして加工することも可能。きれいなステッチデータへ変換するためには、なるべくはっきりしたラインやシンプルな配色が望ましいのですが、多機能なInkscapeをマスターすれば、そうした変換もスムーズに行えるようになることでしょう。
無料で刺繍データを作りたい方はぜひチェックしてみてください。
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