糸処理機(電動バリカン)とは?刺繍裏面の糸処理を効率化するために

糸処理機(電動バリカン) 刺繍の設備・材料

山本凌哉

こんにちは!糸の帆(itonoho)のやまもとです。

今回ご紹介するのは「糸処理機(電動バリカン)」です。

糸処理は縫製・刺繍において避けては通れない道ですが、いちいちハサミでカットするのって大変ですよね…。気付くとそこら中に糸くずが散乱しているなんてことありませんか?

縫製工場や刺繍工場など、特に大量生産されている方にとっては救世主的な存在になるかと思います。

糸処理機(電動バリカン)とは?

こちらが糸処理機(電動バリカン)です。

その名の通り、電動のバリカンによって楽に糸処理ができる機械となっております。

例えば刺繍の裏面の糸を処理する場合、ピンセットで糸を持ち上げながらハサミでカットされる方が多いかと思います。単純作業ですが大量生産している方にとっては時間も馬鹿になりませんし、大きな工場だと人件費もかなりかかりますよね…。

糸処理機(電動バリカン)
2本の電動バリカンでさらに効率アップ

また、中にはバリカンを使っている方もいらっしゃると思います。ただこちらも寝ている糸に上手く刃が入らなくて手こずったりするんですよね…。

そんな悩みを解決してくれるのがこの糸処理機。寝ている糸を吸引しながらカットしてくれるので、当てるだけで綺麗に糸が処理されます。

糸くずも散乱しないので、掃除の時間も含めかなりの時短になるでしょう。

糸を吸引しながら電動バリカンでカット

糸処理機(電動バリカン) 吸気量調節

糸処理機のメリットは、糸を吸引しながらバリカンでカットできるところにあります。吸気量も調節可能。生地に合わせて吸い込み具合が変えられます。

吸引力で生地がバリカンに軽く張り付くぐらいの勢いも出るので、力を入れることなくサッとあてるだけでOKです。

パイル生地はパイルごと吸い込んでカットしてしまうことがあるので、使用する際は下紙をつけた状態で使うことをおすすめします。

短めのパイル時なら吸気量を下げることで下紙なしでも対応できます。

機械油でバリカンの切れ味アップ

糸処理機(電動バリカン) 機械油

こちらは機械油(ミシンオイル)を入れる場所ですね。透明な機械油ならなんでも構いません。

いつも切れ味の良い状態でカットすることができます。

基本的に自動給油となります。導入直後や、切れ味が悪くなってきたときは手動給油のボタンでオイルを流してあげます。その際に流しすぎて刃先に出てきてしまった油は拭き取ってご使用ください。

糸くずが散乱しない

糸処理機(電動バリカン) 糸くず入れ

カットした糸くずは中の袋に溜まっていきます。捨てるのも楽々。

縫製工場は糸くずが散乱しがちですが、糸処理機の導入をすることでそこも大きく改善されます。周りにあるミシンや刺繍機など、その他もろもろの機械にとってもありがたいですね。

価格とスペック

糸処理機(電動バリカン)

価格は下記になります。

定価(税別)
200V(標準仕様)220,000円
100V対応変圧器付き240,000円

基本ベースが200V対応で220,000円(税別)。100Vでご利用の場合には変圧器が必要となり、本体とセットで24,000円(税別/送料別)。

糸処理にかける無駄な時間を、刺繍データ作りや品質向上のために使えるのは良さそうですね。

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