ミシン刺繍をお仕事にしたい!刺繍機・ソフトの導入時に見ておきたいポイントとは?

刺繍ビジネス入門 相談 刺繍のやり方

山本凌哉

こんにちは!糸の帆(itonoho)のやまもとです。

弊社へのお問合せでも多いのが「ミシン刺繍ビジネス入門」のご相談です。

「今やっているハンドメイド事業の差別化に利用したい!」「まずは副業で小さく始めてみて、ゆくゆくは本業にしたい!」などその目的は様々。ミシン刺繍は在宅でできるお仕事ということもあり、個人さんからのお問い合わせも多いです。

そんな皆さんが一様に悩まれるのが刺繍機やソフトの選び方。大きな投資ですし、生産の核となる部分ですので慎重に決めたいのは当たり前ですよね。

刺繍業界は閉鎖的な面もあり、他社(ライバル)がどのようにやっているのかを知れる機会は少ないです。実際ミシン刺繍に精通しているプロたちは、どんなところに注目して機器を選んでいるのでしょうか…。

私自身もそうでしたが、こういったことは導入後に刺繍を勉強していく過程であとになって知るケースがほとんどです。正直展示会などで実機を見ても、デモンストレーションは基本的に刺繍しやすい条件下でしか行われませんし、たった数時間では目につかないことも多く…。ましてやカタログスペックに記載されていない情報(内部構造など)は当然知る由もありません。

これまで仕事柄いろんな環境に触れさせていただきましたが、実際に刺繍機・刺繍ソフトというのは各メーカーや機種ごとに特徴が異なります。ぜひそこを理解したうえでご自身に合った刺繍環境を見つけていただけたらと思います。

刺繍をお仕事にしたい!導入時に見るべきポイントは?

あなたはこれから刺繍でお仕事を始めるにあたり、どんなところに注目して刺繍機やソフトを選びますか?

多くの場合「この刺繍機は何針ついてます!」「刺繍範囲がこんなにあります!」「こんな製品に刺繍が出来ます!」といった、いわゆる表面的な情報だけで判断してしまいがちではないでしょうか。

しかし、実際に機械やソフトに精通していらっしゃる方というのはこんなところも見ています。

刺繍機
  • 使われているモーターの種類は?
  • シャーシ・フレームなどの機械構造は?
  • 布押さえの駆動はどうなってる?
  • ステッチの振り幅や各動作による減速は?
  • 糸調子の取りやすさ、各種糸メーカーとの相性は?
  • 導入後のランニングコストは? etc
刺繍ソフト
  • 処理能力、設計は32ビット or 64ビット?
  • 対応しているマシンフォーマットは?
  • オートパンチとマニュアルパンチの連携性は?
  • マニュアルパンチの操作性は?
  • 各種効率化ツールの有無は?
  • ステッチの調整はどこまでできる? etc

いわゆる内部の情報です。上記はほんの一例ですが、実はこうした表には出づらいところが「縫い上がりのクオリティ」「耐久性(壊れにくさ)」「生産性」「ランニングコスト」などに大きく影響しているんですよね。お仕事ユーザーさんからすると無視できないポイントです。

これから刺繍をやっていくと、誰もが必ず「綺麗に刺繍できない…」など様々な問題に直面します。そんな時は資材や刺繍データ作りなどを工夫しながら対応するのですが、残念ながらこうした基本性能の部分に関しては我々ユーザーはどうしようもありません…。

上記のような視点から、刺繍しやすく長く使っていける環境を選んであげることで、これからお仕事をしていく上で悩むことも少なくなるというわけです。ミシン刺繍を始めるにはそれなりの投資が必要になりますので、導入してから後悔することがないよう事前によくリサーチしておきたいですね。

同価格帯でも、メーカーや機種によって設計コンセプトが異なる

ちなみに同価格帯の機種であっても、上記のような点で差があることにも注意が必要です。

刺繍機だと「家庭用」「職業用」「工業用」といった単純な括りだけで比較されがちですが、同クラスの刺繍機同士でも設計や使われているパーツには違いがあります。ユーザーさんにとってはとても大事なことなのですが、こんな話なかなか教えてくれませんよね…。

よく言われるのが職業用機。いわゆる業務用と呼ばれるようなコンパクトな刺繍機のことですが、実はこちら基準が曖昧でして…。例えば刺繍機の重要なパーツに「主軸モーター」があるのですが、同じ職業用機の中でも家庭用モーターが採用されている機種もあれば、工業用モーターが採用されている機種もあったりするんです。これだけでも基本性能や機械寿命に差が出ます。

ここがある意味面白いところで、メーカーや機種によって販売戦略(ターゲット層やコンセプト)の違いとでも言いましょうか、力を入れている部分が異なるんです。もっと言うと職業用機と同じような価格で買える工業用機もあったり…。知れば知るほど面白いです。

ここで言いたいのは単純にどれが良い・悪いということではなく、それぞれやりたい刺繍やビジネススタイルによっておすすめの環境が変わってくるということ。上記以外にも様々な特徴がありますので、まずは一通りの選択肢とその特徴を知っていただき、そのうえで自分に合った環境を考えることが重要になってきます。

糸の帆ではあなたの刺繍ビジネスをサポートします!

糸の帆ではまったくの初心者さんも大歓迎。1からサポートさせていただいております。

現在弊社では刺繍機&ソフトの販売・サポートを行っておりますが、自社でもネットショップを複数運営しており、これまで刺繍機・刺繍ソフト共に「家庭用」→「職業用」→「工業用」と一通り導入してきました。私自身も元々は商品への名入れという小さな規模からスタートし、そこから出向などを経て一歩ずつステップアップしてきたという経歴です。

また、刺繍を始める前はweb系の仕事もしておりましたので、もしショップ運営や集客などでお悩みがあればまとめてご相談いただけたらと思います。

あなたのやりたい刺繍やご予算、ビジネススタイルをお伺いさせていただき、一緒に考えるお時間にできましたら幸いです。メールや公式LINEからでも構いませんし、zoomにてお時間セッティングさせていただくことも可能なので、ぜひお気軽にご相談ください!

まずは一人ひとりにとって良い形で刺繍ビジネスのスタートを切っていただけたら嬉しいです。

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