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刺繍の名入れサービスを始めるならフォントデータは必要?

ウィルコム フォントデータ刺繍ソフト
やまもと
やまもと

こんにちは。糸の帆(itonoho)のやまもとです。

ここでは「フォントデータ」の必要性と気になる値段についてご紹介。

フォントデータがなくても文字は刺繍できますが、それには多くのデメリットが…。

販売目的であればフォントデータは必須です。

ネーム刺繍の需要と日本の特殊事情

ネーム刺繍

やはり文字を刺繍したいという需要は多いです。

「スポーツ用品」や「体操服」には当たり前のように刺繍がされていますし、弊社で製作している入園グッズにもネーム刺繍の要望が沢山あります。

今思えば、子供のころから刺繍には馴染みがありました。

日本語は文字数が圧倒的に多い

ちなみに名入れ刺繍は世界中で行われていますが、日本の場合は少し特殊です。

というのも欧米に比べて文字数が圧倒的に多い。

わずか26文字の「アルファベット」に対して、日本語には「ひらがな」「カタカナ」、さらに「漢字」までありますからね。

漢字についてはJISで下記のような取り決めがあります。

  • JIS第1水準の漢字(2,965字)
  • JIS第2水準の漢字(3,390字)
  • JIS第3水準の漢字(1,259字)
  • JIS第4水準の漢字(2,436字)

日常でよく目にする常用漢字と人名漢字だけでも3,000文字近くあるということ。

よく年賀状などで宛名を印刷する際に、特定の漢字だけが印刷されないことがあるんですが、これは選んだ毛筆フォント等が「第1水準」までしかカバーしていないのが原因です。

後ほど詳しく紹介しますが、ネーム刺繍を請け負うためには少なくとも第1水準、できれば第2水準までカバーできると安心ですね。

フォントデータと自動変換の違い

それではフォントデータの必要性を見ていきましょう。

ネーム刺繍メインで販売を考えている方は要チェックです。

フォントデータがなくてもネーム刺繍はできる

ウィルコム レタリング
「フォントデータ」と「TrueTypeフォント」

多くの刺繍ソフトは、パソコンに内蔵されたフォントを自動的に刺繍に変換する機能を持っています。

具体例を挙げると、刺繍プロ11では「TrueTypeフォント」を刺繍データに変換できますし、ウィルコムでは「TrueTypeフォント」に加え「OpenTypeフォント」も変換可能です。

つまりパソコン内にインストールされたフォントは自在に刺繍化できるわけです。

それでもフォントデータがそれなりのお値段で販売されているのは、ちゃんとそれなりの理由があるからですね。

自動変換を使うときの2つの問題

文字を自動変換で刺繍することによる問題は2つあります。

  • 著作権の問題
  • 品質の問題

一つは著作権の問題。

フォントはフリーも含め、販売目的での使用が制限されているものがあります。

意外と見落とされがちですが、販売するとなると、画像やイラストと合わせて気を付けなければならないポイントです。

2つ目は品質の問題。

フォントデータと自動変換の違い
(上)フォントデータ (下)自動変換

自動変換(オートパンチ)については、使うソフトによって精度にばらつきがありますし、書体によってもかなりの差が出ます。

あとは文字の重なり方が書き順に合っていなかったり、重なっている部分に隙間が生じたり…。ステッチの角度にも違和感が見られます。

綺麗な文字を作るのは難しいのです。

その点、フォントデータはプロが1点1点パンチしているので、格段に仕上がりがきれいになります。

フォントデータは刺繍した時の見栄えを良くするために、あえて書き順と違う重なりで作られていることもあります。

フォントデータの価格まとめ

最後にフォントデータの価格を紹介しておきます。

主に漢字書体ですね。いずれもなかなかのお値段がしますが、ビジネスで使用するなら必要な投資でしょう。一文字ずつマニュアルパンチすることに比べれば、はるかに効果的ですし一生モノとして活用できます。

ちなみに文字を編集するには「レタリング」の機能も必要になります。

その辺りの詳細は刺繍ソフトの紹介もご参照ください。

ブラザー ネームPRO

こちらはネームに特化した刺繍ソフト。名入れサービス用としては同じくブラザーの職業用刺繍ミシンと合わせて購入される方が多いと聞きます。

日本語書体は下記の6種類で、他にもオリジナルのフォントが組み込まれてパッケージされています。

メーカー希望小売価格は275,000円(税込)。

必要な書体のみ個別で購入できない反面、一度購入してしまえば後から買い足す必要がなく、ビジネスに役立つことでしょう。

フォント文字数
楷書体K7,500文字以上
明朝体K7,200文字以上
行書体K7,500文字以上
角ゴシックK7,200文字以上
丸ゴシックK7,200文字以上
勘亭流K5,300文字以上

ちなみに同じブラザーの編集用ソフトである「刺しゅうPRO」にも標準でフォントは内蔵されています。

日本語は2種類(ミニサイズ含めて4種類)と少ないですがサイズの変更などは自由に可能です。

コンピュコン

ネーム刺繍業界ではおなじみ、美しい刺繍フォントとして定評のある会社です。

第1水準を網羅した3,300文字「Basicフォント」と第2水準以上まで網羅した7,200~7,500文字のフォント「Fullフォント」が用意されています。

日本語は下記6書体。必要分のみ個別に購入できますし、まとめて買えば割引サービスも。

定価は Fullフォント 1書体あたり、70,000~78,000円ですが、50,000~55,000円程度で販売されています。組み合わせにより値引き率も異なりますので、詳細は販売店にご確認ください。

Basic フォント文字数
cB 楷書体約 3,300文字
cB 明朝体約 3,300文字
cB 行書体約 3,300文字
cB 角ゴシック体約 3,300文字
cB 丸ゴシック体約 3,300文字
cB 勘亭流約 3,300文字
cB 5書体セット上記全体書体
Full フォント文字数
C 楷書体約 7,500文字
C 明朝体約 7,200文字
C 行書体約 7,500文字
C 角ゴシック体約 7,200文字
C 丸ゴシック体約 7,200文字
C 勘亭流約 7,200文字
C 書体セット上記全体

ウィルコム

多くのプロが愛用するウィルコムの日本語フォント。

全10書体で、レタリングソフトを使用することにより、様々なニーズに対応したネーム刺繍が可能です。

フォント文字数
楷書体7,707文字
行書体7,707文字
角ゴシック6,447文字
丸ゴシック6,447文字
明朝体6,447文字
勘亭流6,447文字
POP体6,447文字
スポーツ楷書6,447文字
ネーム楷書3,700文字
ネーム行書3,700文字

こちらの価格は、下記の関連記事で詳しくご紹介します。

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