
こんにちは!糸の帆(itonoho)のやまもとです。
今回は「グリッターシート(ラメシート)」を使ったアップリケ刺繍のやり方をご紹介。
ちょうど個人的に作りたい服がありまして…。デザインのワンポイントに使用しました。
それほど難易度も高くはなく、ミシン刺繍の良いアクセントになりますよ。
グリッターシートでミシン刺繍にアクセントを

こちらがグリッターシートです。
刺繍・プリント業界ではよく使われていますので、見たことある方も多いかもしれません。最近だと推し活のグッズ製作でもよく見かけますね。
ミシン刺繍ではアップリケの手法で使用するのですが、表面に1枚透明なフィルムが貼ってあるので下記のように剥がしてから使用します。

少しざらつきのある質感です。ミシン刺繍にはラメ糸もありますが、グリッターシートはまた違った雰囲気が出て良いアクセントになります。
刺繍の資材屋さんはもちろん、主要オンラインモールでも取り扱われておりますので、必要量に応じてご購入ください。カラーが豊富で選ぶのも迷いますね(笑)
グリッターシートでアップリケ刺繍
それではグリッターシートの使い方を見ていきましょう。
ミシン刺繍では「アップリケ」の手法で取り付けるのですが、その中でもよくあるのが下記2パターンです。状況に応じて使い分けてみてください。
1、グリッターシートをそのまま乗せて刺繍し、あとからちぎり取る

一番簡単なのは上記のようにシート状のまま生地の上に乗せて刺繍してしまう方法です。刺繍後に周りのいらない部分をちぎり取ります。
ウレタンを使った3D刺繍と比べると非常にちぎりやすいですが、デザインの形状によっては刺繍データ作りにもちょっとした工夫が必要です。やりたいお客様がいらっしゃいましたらアドバイスいたしますのでお声がけください。
ちぎり取った後はこんな感じ。

内部に残ったグリッターシートはそう簡単には取れてきませんが、あて布をしてアイロン接着しておくと安心です。もともとシート裏面にアイロン接着フィルムが付いておりますのでそのまま接着できます。
今回作りたかったのは野球の応援ユニフォームでした。久しぶりにドームに観戦に行くことになりまして。

丈の長い法被にしたくて1から作製したんですが、せっかくならと思い背面にド派手に刺繍を入れました。ワンポイントでグリッターシートが入ることでお互いの良さが引き立ちますよね。
グリッターシートを使うと刺繍面積が少なくなるので、機械の稼働時間も減ったり、生地の縮みが起きづらいなど単純な見た目以外のメリットもあります。
2、デザインの形状にカットしたグリッターシートを乗せて刺繍

もう1つは、あらかじめ目的の形状にカットしたグリッターシートを乗せて刺繍するやり方です。
こちらはWilcom ESのオートパンチで作成したケミカルレース。刺繍ソフトとレースの特性を理解しておけば、こんな刺繍も自動で作れてしまいます。
グリッターシートは洗濯しても大丈夫です。端材がいくつかあったので、今回アクセントとして使用してみました。
このようなデザインだと後からちぎり取れないので、あらかじめ猫の形にカットし位置合わせをして刺繍します。あらかじめカットするのが難しい場合は、刺繍データ上で手動切り取り用のカット線を入れておき、途中でハサミでカットするやり方もあります。
使い方やアイデア次第でいろいろ楽しめそうですね。それほど難易度は高くありませんのでぜひ挑戦してみてください!
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