こんにちは!糸の帆(itonoho)のやまもとです。
今回紹介するのはWilcom EmbroideryStudioの「ストリングステッチ」です。
ストリング、つまり紐状の埋め縫いやアウトラインが作れる機能で、糸と糸が奇麗に重なり合う独特な雰囲気が魅力的。実際に刺繍したときのインパクトに感動します。
Wilcom ES ストリングステッチ
ストリングステッチは、もともと海外市場向けに開発された機能です。
「Paghadi(パガディ)」というインドの伝統的なファッションデザインに使われるステッチで、従来の使い方は小さな鏡の固定でした。もともとはマニュアルで作っていたのが、ストリングステッチのおかげで簡単に作成できるようになりましたね。
現在は日本版のWilcom ESにもオプションとして追加できますので、興味がある方はぜひお問い合わせください。
鏡止め以外にデザインの一部としても活用できます
ストリングステッチは鏡止めのイメージが先行しがちですが、実際はデザインの装飾としても活用できます。とくにファッション系の刺繍をされる方に人気。
ストリングステッチならではの糸の重なりには、どこか引き込まれる魅力があるんですよね。アウトラインにも埋め縫いにも使えるので、プロパティ数値を調整しながら表現方法を探ってみると面白いです。けっこう色々な形に化けます。
ちなみに「ストリングアート」はご存じでしょうか?板に釘を打ち付けて紐(毛糸や麻紐など)を結び付けて作るアート作品です。(検索するといろんな作品が出てきますよ)
ミシン刺繍においてはステッチ長に限界があるので実際の物ほど大きくはできませんが、この辺りもデザインの参考になるかと思います。
ストリングアートをミシン刺繍で楽しもう
実際に刺繍してみました。ちなみにこちらはWilcomのプレゼントキャンペーン中に配布されていたデータですね。ダウンロードされた方も多いんじゃないでしょうか?
実際に見ると写真以上にふわふわした柔らかい印象で可愛らしいんですよ。出来ることなら手に取ってみてもらいたい…。
立体感と陰影効果が相まってまさにアートのような仕上がり。下記画像のようにストリング刺繍フォントとして、ネーム刺繍に使うのも非常に面白いです。
高級感が出てすごく良い感じ。思っている以上に表現の幅も広いので、ぜひ色々な形や数値で試してみてください。
コメント