山本凌哉
こんにちは!糸の帆(itonoho)のやまもとです。
ここでは、刺繍の重なりをなくす「ドーナツ縫い(くり抜き)」をご紹介。刺繍ソフトによっては「中抜き・切り抜き」や「オーバーラップの削除」といった表現が使われることもあります。
必要以上に糸を重ねると、ボコボコして見栄えが悪くなるだけでなく、他にもいくつかのデメリットがあるんですよ。
刺繍データを作る時は必要以上にステッチを重ねないように気を付けましょう。
必要以上にステッチを重ねるデメリット
刺繍はある程度の密度がないとスカスカに見えますが、必要以上に重ねてしまうと糸が無駄になることはもちろん、ボコボコして見栄えが悪くなります。また、ステッチを重ねるほど硬くなるので、針が折れる原因にもなったり…。
他にもループや鳥の巣が発生するなどのトラブルを招きやすくなります。
刺繍ソフトによってくり抜き方は様々
オートパンチで刺繍データを作成した場合は、埋め縫い(面縫い)が2重に重なっていることが多々あります。
そんなときは重なった部分をくり抜いて調整が必要です。例えば刺しゅうPROの場合は「ドーナツ縫い」という機能でくり抜けます。ジャノメのアーティスティックデジタイザーだと「切り抜き」、ウィルコム系のソフトでしたら「オーバーラップ自動削除」「中抜き」「形付けツール」などですね。
縫い縮みを考慮してオーバーラップを設ける
ちなみに、くり抜くときは縫い縮を考慮してオーバーラップ(数mmほど重なる部分)を設けておく必要があります。
ジャストサイズでくり抜くと、縫い縮みによって隙間が発生する可能性があるので要注意。生地にもよりますが1~3mm程度重ねておくと良いでしょう。
また、ステッチデザインによっては、くり抜かずにそこだけ下縫いのように密度を薄くするのもあり。無駄なステッチを行わないことも美しい刺繍につながります。
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