こんにちは!糸の帆(itonoho)のやまもとです。
今回はストリングステッチを使ったネーム刺繍をご紹介。
少し前にTwitterやInstagramにアップしたところ、「玉すだれ刺繍」という名前でE-刺繍工房さんやE-girlsの方々にご紹介いただきました。何年か経ったときにこの名前が当たり前のように定着していたら面白いですね(笑)
元々はインドのファッションに使われる鏡の取り付けに使われていたステッチですが、最近はアーティスティックな刺繍の表現方法としての活用も広がっています。私自身もまだまだ未開拓ですので、面白い使い方があればぜひ共有いただけたら嬉しいです。公式LINEや各種SNSよりお気軽にお声がけください。
ストリングステッチを使ったネーム刺繍
こちらが玉すだれ刺繍こと、Wilcom ESのストリングステッチを使ったネーム刺繍です。シミュレーションの動きが面白いので動画にしてみました。
ステッチを1本ずつ上へ上へ重ねていくことで、手縫いのようなふんわりとした立体感を表現しています。ミシン刺繍で人気のcandlewickingと似た要領です。
仕組みが分かればマニュアル作業でも作れなくはありませんが、正直これをランニングで1から作るのはかなり面倒…。ストリングステッチを使えば上記画像のようにアウトライン(黒線)を描くだけで自動生成してくれるのでめちゃくちゃ楽です。
アルファベットの丸みを利用しつつ、綺麗なストリングが出るラインを探しながらの作成。今回作ったネーム刺繍のようにアウトラインで表現する場合、プロパティは「ステッチ間隔」と「コード長」だけなので操作も非常に単純です。少しコツを掴めば、知識ゼロで誰でも直感操作のみで作れてしまいます。
ネーム刺繍以外にも、線をデジタイズしただけでご覧の通り豪華絢爛な刺繍に。アウトラインだけでなく埋め縫いにも使えるので、組み合わせで使うとより表現の幅が広がります。
ありきたりな埋め縫い表現に飽きてきた方は、ぜひストリングステッチを開拓してみてはいかがでしょうか?
使うときの注意点
注意点を挙げるとすれば、その性質上ステッチ長が長くなりがちというところでしょうか。
もちろんデザインにもよりますが、通常の刺繍よりも引っ掛けやすいので使いどころには若干の注意が必要です。この手の刺繍はほつれやすいので、大きくジャンプする場合はスタート・エンド共にほつれ止め処理をしっかりチェックしておきましょう。刺繍機側の設定と合わせて最低2回以上は入れておくと安心かと思います。
ストリング刺繍フォントをお試しください
刺繍データショップ「EMBLE(エンブル)」にて、ストリング刺繍フォントを販売しております。興味のある方はぜひお試しください。
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