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綺麗な刺繍ワッペンの作り方。ヒートカットで端が汚れるのを防ぐテクニック

刺繍ワッペンの端処理刺繍のやり方
やまもと
やまもと

こんにちは。糸の帆(itonoho)のやまもとです。

刺繍ワッペンのヒートカットを綺麗にできるかどうかは、温度設定やカットスピードなど慣れによる要素が多いです。やり方やコツは下記の記事でご紹介しました。

上記のやり方でも十分にきれいなワッペンは作れます。

ただ、生地を溶かすわけですから、場合によってはどうしても溶けた生地が表面に付着してしまい、巻ロックに比べると見劣りする場合もありますよね。刺繍データと生地の兼ね合い等でどうしても汚れてしまうことはあります。

今回はそんなお悩みを解決するためのテクニックを一つご紹介。

ヒートカットした端の状態がどうしても気になる場合には、アップリケの要領で生地を複層にする手法がおすすめです。

綺麗な刺繍ワッペンの作り方

それでは手順に沿ってやってみましょう。

普通に作るよりも手間はかかりますが、テクニックの1つとして知っておくと良いと思います。

手順
  1. アップリケデータを作成
  2. ガイドラインに合わせてワッペンを準備
  3. ガイドラインのステッチ
  4. ワッペンの仮止め
  5. 留め縫いとパイピング
  6. 最終ヒートカット

1、アップリケデータを作成

アップリケデータ作成
ピンク:ガイドライン 紫:留めステッチ
  • ガイドライン
  • 留めステッチ
  • サテンステッチ

アップリケとは、布の上に別の布を縫い付けることを意味します。刺繍ソフトにアップリケ作製機能がある場合はそれを利用しても良いですし、ない場合にはジグザグ機能などを利用してアップリケデータを作りましょう。

必要となるのは3つ。元となるガイドラインと、布を縫い留めるステッチ、それから最終的にパイピングするためのサテンデータです。サテンは生地厚にもよりますが、2.5ミリ以上あると安心です。

刺繍する際は、都度フレームアウトするように設定しておくと作業がスムーズですね。

2、ガイドラインに合わせてワッペンを準備

ガイドラインに合わせてワッペン作成
左:ツイル生地 右:フェルト生地

ガイドラインに合わせてワッペンを作成します。

ツイルなど、端がほつれる生地は細くサテンをし、周囲をヒートカットします。今回は0.7ミリで行いました。

フェルトなど端がほつれない生地は型抜きできれば一番良いのですが、道具がなければ周囲をランニングし、ヒートカットします。先端が丸くなったハサミでカットしても良いです。

3、ガイドラインのステッチ

ガイドラインのステッチ

ベース地にガイドラインをステッチします。位置合わせの目安となるものです。今回は極薄のヒートハイボンを使用しました。

理想としては伸び縮みしにくくて薄い素材、かつ低温で簡単にヒートカットできるものが良いでしょう。

4、ワッペンの仮止め

ベースラインに沿って、スプレーボンドを使ってワッペンを仮止めします。

私が使用しているのはこちらの弱接着タイプです。

ここでズレると仕上がりに影響します。貼り直し可能ですので丁寧に合わせましょう。

5、留め縫いとパイピング

留め縫いとパイピング

ボンドで仮止めしたワッペンの周囲を留め縫い。どんな刺繍機でも0.1ミリくらいは誤差もありますので、ステッチ落ちしないようにゆっくりと刺繍機を動かしましょう。

途中フレームアウトし、ズレていないことを確認したら、そのまま周囲をサテンでパイピングします。

6、最終ヒートカット

最終ヒートカット

必要に応じて、裏面にアイロン接着シートを貼り付けします。(上記画像の白い紙は接着シート)

ベース芯の薄い部分を軽くヒートカットすれば完成です。(アイロン接着シートはカットしません) 周りのパイピングしたサテン部分にはコテ先が触れない為、周囲がきれいな状態のまま仕上がります。

ヒーヒートカットで端が汚れるのを防ぐための工夫

以上が綺麗な刺繍ワッペンを作り方です。

手間はかかりますが、あくまで一つの手法ということで、どうしてもヒートカットによる汚れが気になるという方はぜひ試してみてください。

刺繍業界では、皆さん工夫をしてきれいなワッペンを作っています。農作業用のビニールシートやストッキングなど身近なものを利用されている方もいらっしゃるそうです。

決まったやり方はありません。汚れを目立たなくするためのテクニックも沢山あるので、皆さんも工夫して自分のオリジナル製法を探してみてください。

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